公園やショッピングモールの噴水では、暑さを紛らわすために子どもたちが水浴びをしながら遊んでいました。
お母さんは日陰で、子どもたちを見守っています。
炎天下の中、遊びに夢中になる子供が熱中症にならないように注意が必要ですね。
熱中症とは、どんな病気?
熱中症とは、運動や暑さから起こる体の障害の総称のことをいい、熱射病や日射病は、重症の熱中症のことです。
体は汗を出すことで体内の熱を外に逃し、体温を下げるために汗を出します。
大量に汗を出すことで、体内の水分とナトリウム(塩分)が体外に出ることで、体内の水分とナトリウム濃度のバランスが崩れることで脱水症状になったり、体温調整ができなくなり熱中症の症状を引き起こします。
熱中症の種類
緊急性 | 症状 | 処置 |
軽症 | めまい・こむら返り・手足のしびれなど | 涼しい場所で横になり、体を冷やし、水分と塩分を補給する |
中症 | 頭痛・吐き気・だるさなど | 自分で水分を摂れない時は病院へ |
重症 | 意識障害・けいれんなど | すぐに救急車を呼んで病院へ |
子供が熱中症になりやすい理由とは?
大人と違い子供は、体がまだ未発達のため熱中症に掛かりやすいです。
少し体調が悪くても、遊びに夢中になっていると、気にもせずに遊び続けてしまうのが子供ですので、暑さには注意が必要です。
子供は体温調整が未発達
人の体は暑さを感じると体温を下げるために、汗をかいて体内の熱を放出しようとします。
または、エアコンや日陰など暑さのしのげる場所に移動して体温の上昇を避けようとします。
でも子供は、遊びに夢中になり、汗をたくさんかいて脱水症状になっていることに気がつかなかったり、水分補給せずに遊び続けます
子供が感じる体感温度は大人よりも熱い
ママやパパが子供と一緒に外に出て熱いと思っている時、子供は大人が感じている温度よりも3℃高い温度を感じています。
というのも、アスファルトなどによって地面からの反射熱があるからです。
熱中症を予防するためには
- 顔色や汗のかきかたを確認する
子供の顔が赤くなっていたり、汗をたくさんかいていたり、体温が高い時には、涼しい場所で休憩させましょう。 - 遊んでいる時は20分に1回、水分補給をする
子供は、喉が乾いていても遊びに夢中になります。気がついた時には脱水症状になっていることもあるので、こまめに水分補給と塩分摂取をしましょう。 - 暑さに慣れさせる
日頃から外で遊ばせるようにして、暑さに慣れさせることをしましょう。突然、猛暑の中、外で遊ぶことは熱中症になるリスクが高いです。 - 吸湿性、速乾性の服装を選び、着替えも忘れずに!
汗っかきの子供の服は、汗で濡れてしまったら着替えるようにしましょう。また、服の中に熱がこもり、体温を上昇させるようなことがないように適切な服装を選びましょう。 - 帽子をかぶって遊びましょう
帽子は前にツバがあるだけではなく、後ろ側、後頭部と首も保護できるような帽子をかぶりましょう。 - 気温が34℃以上の時は外遊びはしない
熱中症になりやすい気温は28℃以上で湿度60%以上の時と言われていますが、気温が高く熱いと思う時には外遊びは中止しましょう。 - 室内や車内での温度に気を付けましょう
室内であればエアコンで室内の温度と湿度を調整して、過ごしやすい環境を作りましょう。また、車内でもエアコンで適切な環境にしましょう。決して車の中に子供を置いていくことはしないで、一緒に行動しましょう。
どんな時に熱中症になっていますか?
- 少しの間だけと思い、子供を車内に残してカギをロック。近所のママと出会い話してしまい30分後に戻ったら子供がグッタリとしていて熱中症になっていた。
- 窓を閉め切った子供部屋で遊んでいた子供が、熱中症になった。
- 庭で遊んでいた子供が突然倒れた。寝不足と夏バテ、体力不足で熱中症になってしまった。
- 公園で友達と遊んでいたら、フラフラに。脱水症状を起こして意識がもうろくとなり熱中症になってしまった。
- 学校の朝礼やスポーツ大会の開会式で暑さで体調不良になり熱中症になってしまった。
いつ熱中症になるか分からないから水分補給と塩分摂取は定期的に行なうようにしましょう。