便秘と聞くと多くの人が抱えている問題で当たり前の症状に思ってしまい、皆が便秘気味だから私はまだ大丈夫だと安心している気持ちがどこかにありますよね。でも、便秘を放置しておいたり、便意を我慢することで重大な病を引き起こすことがありますので放置せずにしっかりと排便することができるようにする必要があります。そこで、排便するときの仕組み・メカニズムや便秘の種類・分類・なりやすい理由・下剤などの知っておくと良い基本的な知識をまとめました。

排便は筋肉でコントロールしている

排便をコントロールしているのは筋肉です。肛門の筋肉にキュッと力を入れて肛門を締めておならや便意を我慢したりしますよね。この便意をコントロールする筋肉を外肛門括約筋といい、力を入れて15分ほどすると便意が無くなりますが、便意を我慢し続けると慢性的な便秘になりやすく、便意が起こりにくくなる場合もあります。便が肛門を刺激しても便意が発生せずに溜まり続けてしまうことになります。

詳細は、「便秘になる原因は？排便の仕組みと筋肉の働きを知ろう！」をご覧下さい。

便秘とは何日うんちが出ないことを言うの？

大人だけでなく、子供も便秘になっているようです。トイレの環境が良くないとか、皆がいるトイレではしたくないと思っている人が多く、外ではしないで、家に帰るまで我慢するため便秘になりやすいようです。では、便秘とは何日以上排便が無いときにいうのでしょうか。はっきりとした基準は設けられていないようですが、3日以上排便がないまたは、残便感が残る状態のときに便秘と判断することが多いようです。

詳細は、「便秘とはどんな状態のこと？何日うんちが出ないと便秘なの」をご覧下さい。

便秘になりやすい年齢と性別

厚生労働省の国民生活基礎調査で便秘人口が発表されています。便秘人口は約476万人とも言われていますが、この数字以外にも便秘だと感じている人は多くいるとも言われています。便秘で悩んでいる年齢・性別を見ると女性は20代から多くなり、男性は60代から多くなっていることが分かります。若い女性は便意を我慢する傾向にあるため便秘になりやすく、高齢者は筋肉の衰えによる原因が大きいようです。

詳細は、「便秘になりやすい性別と年齢｜女性と高齢者に多い原因は？」をご覧下さい。

便秘の種類・分類と原因

一言に便秘と言っても、便秘にも様々な種類があります。急性便秘と慢性便秘のほかにストレスなどの精神的なことが原因で起こる便秘、薬の服用によって起こる便秘、大腸の働きが低下していることで起こる便秘、腸を狭くしている他の病気が原因で起こる便秘など様々な種類があります。旅行などに行ったときに便秘になる一過性ではなく、腸閉塞や腸捻転などで腸がねじれてしまって便が出ないということもあります。

詳細は、「便秘にも様々な種類がある！急性便秘と慢性便秘の分類と原因」をご覧下さい。

便秘の検査方法と部位別症状

便秘のときに病院に行くと、触診・腹部X線検査・消化管内視鏡・注腸X線検査・排便造影検査・Sitzmarls（ジッツマーク）検査・内視鏡検査などで症状を確認することになります。自分でお腹を押してみても、便が溜まっている部分は硬いコリコリとしたものや痛みがあり分かることがあります。また、お腹が痛いときに痛む場所で原因が便秘以外にあるかも知れません。便秘の人は左下の腹部を触ると固いものを感じますが、他が痛むときには別の原因があるかも知れません。

詳細は、「便秘の様々な検査方法と腹部の痛む場所別の原因」をご覧下さい。

下剤の種類と特徴

便秘になり、お腹が苦しいと思ったら市販の下剤を買って飲むことがあると思います。安いし、即効性があるので継続して使い続けてしまうことがありますが、下剤を長期間使い続けることはリスクもあるようです。例えば、腸の動きが鈍くなるといったリスクがあるようです。薬に頼るときはしっかりと診てもらうほうが安心だと思います。便秘解消には下剤ではなく運動や食生活の改善などで改善したいですね。

詳細は、「便秘解消に下剤が手放せない！便秘薬依存症のリスクと下剤の種類」をご覧下さい。

まとめ

便秘になったときに、最初の頃はあまり気にしませんよね。3日出てないなぁとか1週間出てないなぁとかあまり気にしていないことが多いと思います。そのうち、出るだろうと思っていることが多いと思います。

便秘を気にするようになってから色々と先生に聞いたことは、自分でも調べてみたりして、便秘について考える機会になりました。自分の体なのに分かっていないことが多いですよね。少しでも知ることで便秘について知り、改善につながればと思います。