花粉症は大人だけでなく子供も発症します。子供の花粉症は、大人の症状とが少し違うため花粉症だと気が付かないことがあります。そのため、親がしっかりと子供の症状の違いに気付いてあげて、適切な対処をしてあげることが重要になります。
大人と子供の花粉症の症状の違いについてまとめました。
目次
大人と子供の花粉症の症状の違いを見分け方
大人と子供の花粉症の症状の違いについて簡単に表でまとめてみました。
花粉症 | ||
---|---|---|
大人 | 子供 | |
くしゃみ | よく出る | あまり出ない |
鼻づまり | 詰まる | 詰まりやすい |
鼻水 | サラサラ | 少し粘りがある |
目の症状 | かゆみ 充血 腫れなど |
かゆみ 充血 腫れなど |
子供の花粉症の症状として特徴的なのが、鼻が詰まりやすいことです。どうしても気道が小さいため、アレルギー反応で粘膜が少し腫れただけで詰まってしまいます。鼻水も大人の水っぽい鼻水とは違い、風邪のときのような少し粘り気のある鼻水です。症状別で詳しく以下にまとめました。
大人と子供の花粉症の主な症状の違い
子供の花粉症の症状として、あまりくしゃみが出ない傾向があります。大人とは、鼻の大きさが違い、子供は鼻が小さいため、鼻がつまりやすく詰まると花粉が入って来なくなるので、くしゃみが出にくいのです。
鼻づまりは、見分けにくいですが、子供が口呼吸をしていないかよく観察して下さい。そして、鼻水も大人はさらさらした水のよう状態ですが、子供は粘り気のある鼻水です。これも、鼻づまりが主な原因となっていることから起こる症状です。
風邪の症状と間違えやすいので、鼻水が出ていたら花粉症も疑ってみましょう。目のかゆみもあるため、こすったりしていたり、充血していたりすると花粉症の判断がつきやすいです。
大人と子供の花粉症の鼻水の違い
大人の鼻水は、サラサラとした水っぽい鼻水で自分の意思とは関係なく垂れてきますが、子供の鼻水は少し粘り気がある鼻水が出ます。
鼻水の違いは子供の鼻の気道の狭さが要因です。鼻の粘膜が炎症を起こしてしまうと、子供の場合は、すぐに気道が狭くなってしまい、鼻づまりを起こしやすいことが原因だと言われています。
大人と子供の花粉症の目の症状の違い
目のかゆみ・腫れ・充血といった目の症状などは、大人と子供どちらも、症状に違いはほとんどありません。子供が花粉症になると目のかゆみを訴えることがあり、目をよくこすっているときには花粉症の可能性が高いです。
子供が花粉症になり、目がかゆいとすぐに手でこすってしまうことも多く、それによって目に炎症を引き起こしてしまうことがありますので注意が必要です。
大人と子供の花粉症のサイン
子供の場合、大人と違ってくしゃみより鼻づまりを起こすことが多いです。鼻が小さいので詰まりやすくなっていることや、鼻水自体が少しねばねばしていることが原因で、口呼吸が増えます。また、目がかゆくなることが多いので、こすってしまい炎症を起こしたり、目の周りが腫れてしまったりすることがあります。
花粉症のサインとしては口呼吸をしている、目や鼻に手が行くことが多い、顔をしかめているということがあげられます。
鼻が詰まっている
鼻水がネバネバしている
目のかゆみがある
熱が出ていない
子供が花粉症になったら受診する科
よく「花粉症は何科を受診すればよいか」という疑問がありますが、子供の場合は、花粉症になったら基本的に小児科または耳鼻科を受診すれば問題ありません。花粉症の症状は異なるため、喉の状態も同時に検査してもらえる耳鼻咽喉科や眼科、アレルギー科を受診するとより詳しく診てもらうことができます。
小児科または耳鼻科
症状が出ている部位に合った眼科・アレルギー科
まとめ
子供の花粉症が年々増えてきています。しかし、子供は自分で上手く症状を伝えられないので発見も遅くなります。親の観察がとても重要になってきます。
大人と子供では症状が少し異なり、より風邪の症状に近いため、花粉症と風邪とを間違いやすいです。目のかゆみや腫れの症状があれば分かりやしいですが、判断することが難しい場合にはかかりつけ医に診てもらいましょう。
花粉症やアレルギーが原因で口呼吸が多くなると、集中力の低下や食事や薬を飲み込みづらくなるといった様子にも心を配ってあげるといいです。
子供の花粉症の対策は大人と同じです。マスクをしたり、花粉症用メガネをしたりすることです。他にも「 たくさんの花粉症対策 」がありますので、子供に合う予防・対策を行なってあげるといいです。