熱中症予防には、「経口補水液がいい」とか「ポカリスエットがいい」とか聞きますが、実際にはどっちを飲んだ方がいいの?
って、思ったことありませんか?
通っているスポーツジムのインストラクターの人に聞いてみました。
経口補水液とスポーツドリンクの違い
経口補水液 | スポーツドリンク | |
---|---|---|
電解質濃度 | 高い | 低い |
糖質濃度 | 低い | 高い |
脱水状態ではない、通常の水分補給や野球やサッカー、マラソンなど激しい運動の時には、スポーツドリンクが向いています。
下痢やおう吐、発熱、大量の汗で脱水状態になりやすい体調の時や、脱水状態になっている時には経口補水液がおすすめです。
電解質とは?
電解質はイオンといい、「イオン」なら聞いたことがありますよね。
電解質(イオン)は、体にとって重要な役割をしています。
電解質には、ナトリウムイオン、クロールイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオンなどがあります
電解質(イオン)の働きとは?
ナトリウムイオン (Na+) | 身体の水分量および浸透圧の調節、神経の伝達、筋肉の収縮など |
カリウムイオン (K+) | 神経の伝達、筋肉の収縮、心臓の収縮など |
マグネシウムイオン (Mg2+) | 筋肉の収縮、骨や歯をつくる、酵素の活性化など |
カルシウムイオン (Ca2+) | 神経の伝達、筋肉の収縮、骨や歯をつくる、血液を固めるなど |
クロールイオン (Cl-) | 身体の水分量および浸透圧の調節、胃酸の分泌など |
経口補水液とスポーツドリンクの成分を比較してみた
成分 | OS-1 | ポカリスエット | ポカリスエット イオンウォーター |
アクエリアス |
エネルギー | 10kcal | 25kcal | 11kcal | 19kcal |
タンパク質 | 0g | 0g | 0g | 0g |
脂質 | 0g | 0g | 0g | 0g |
炭水化物 | 2.5g | 6.2g | 2.8g | 4.7g |
ナトリウム | 115mg | 49mg | 54mg | 40mg |
ブドウ糖 | 1.8g | |||
カリウム | 78mg | 20mg | 20mg | 8mg |
塩素 | 177mg | |||
マグネシウム | 2.4mg | 0.6mg | 0.6mg | 1.2mg |
リン | 6.2mg | |||
カルシウム | 2mg |
※100mlあたりの含有量です。公式HPより抜粋
熱中症の初期症状が現れ、脱水状態になっている場合には、「経口補水液 OS-1」または「ポカリスエット イオンウォーター」がおすすめ。
ポカリスエットは、エネルギー消費が激しい時や、スポーツ時の水分補給におすすめ。
経口補水液は、家にある調味料で簡単に作ることができるから、経口補水液を作ってみるといいですよ。
経口補水液OS-1を飲む時の注意!
経口補水液OS-1を飲む時に、喉を潤すために一気に飲み干していませんか?
注意事項がありますので、確認しておきましょう。
1日に飲める経口補水液OS-1の目安
- 1歳未満の赤ちゃん・乳児:体重1kg当たり30~50ml/日
- 1歳以上から小学校入学前の幼児:300~600ml/日
- 小学校入学~成人(高齢者を含む):500~1000ml/日
OS-1は塩分を追加したり、ジュースや水などで割って飲むことはしません。
水などでかさ増しして飲んだ方がお得でしょ!っていう人がいますが、経口補水液の効果が弱くなります。そんな人は、自分で経口補水液を作っちゃいましょう。