アスペルガー症候群の人の言動や行動、気持ちのいらつきなどの症状が以前よりも激しくなったりして、悪化することがあります。これは、アスペルガー症候群の二次障害の始まりであり、原因や症状、対策方法についてお伝えします。
アスペルガーの症状は悪化する
アスペルガー症候群だと診断されたからといって、それ自体が大きな問題を持っている訳ではありません。子供にしても、大人にしても、家庭や学校、会社で十分にその人の特徴に配慮して対応することで悪化することは防ぐことができます。
でも、特徴を理解しないまま、無理難題を言ったり、他の人と同じように行動するようにしたりすると問題が起こってきます。
アスペルガー症候群の症状が悪化する原因は、難しいことを要求したり、怒られたりすることが続くことで心が傷つき、二次障害へと発展します。
二次障害を引き起こす原因
まわりの人が理解していないことで、二次障害を引き起こす原因になります。
- 無理やり、特性を無視して直そうとした
- アスペルガー症候群という発達障害を隠したり、認めない
- できなかったことに対して怒ったり、攻めたりした
- からかったり、笑ったりした
- 性格が悪いとか否定したりと叱る
アスペルガーの二次障害の症状と対応策
周りの人と仲が悪くなったり、いじめにあったりなどして学校にいかなくなる。
対応策
学校側の対応、先生の対応を変えてもらう必要があります。また、アスペルガーの症状を周りの友達にもきちんと理解してもらうために話をする必要があるかも知れません。
学校の授業の内容についていけない、テストで良い点数が取れない、友達と同じように行動できないなどの積み重ねで劣等感を持つようになる
対応策
出来ないことを責めるのではなく、出来ることを褒めてあげましょう。
人よりも劣ると思うことが続くと劣等感を強く感じて悲観的になり、気力が無くなってしまう。
対応策
しばらくの間、休みを取ったりしながら、専門医へ相談するようにしましょう。
ストレスが溜まったり、人間不信に陥ることで、抑えきれなくなった怒りを爆発させます。
対応策
特徴をよく理解して対応策を見直すことが必要で、専門家に相談することも考えましょう。
いじめられたり、笑われたり、友達が出来なかったりすることで人との付き合いができなくなる。
対応策
コミュニケーション能力を向上することができるように取り組む必要があります。難しいようなら、支援を受けることも考えましょう。
怒られたり、責められたりすることでストレスが溜まり、悩みが絶えない状況になることで体調を崩してしまう。
対応策
アスペルガーの症状についての理解を深めてもらう必要がありますが、心身症にまで悪化してしまった場合には、専門医に相談しましょう。
アスペルガー症候群の二次障害を防ぐ方法
- できたことをほめてあげる
- 得意なことをほめてあげる
- 周りの人にアスペルガーについて理解してもらう
- 共通の認識を持ってサポート体制を整える
- 教え方や指示の仕方を工夫する
強い劣等感やストレスからアスペルガー症候群の二次障害が引き起こることが多いので、出来ないことを責めたりしないで、本人が努力して、できたことを1つずつ褒めてあげて達成できることで自信を持たせるようにしましょう。